PERの記事の中で、EPSという単語を登場させたので、
今回はEPSについて解説していきます。
PERの記事を読まれていない方はこちら
EPSの定義と重要性
EPSとは?
EPS(Earnings Per Share)
Earnigs:収益
Per:当たり
Share:共有
⇒「一株当たり利益」
企業にある1株当たりの利益がどれだけあるのかを示す指標になります。
計算方法
EPS = 純利益 ÷ 発行済み株式
例)
A企業の純利益:1億円、発行済み株式:100万株の場合、
1億円÷100万株=100円
EPSは100円になります。
EPSは成長率を追跡することが重要になります。
成長している企業は、EPSも上昇しています。
例)大手自動車メーカー
年 | EPS | 3年間平均EPS | 成長率 |
2013 | 55.8 | ||
2014 | 115 | ||
2015 | 137.6 | 103 | |
2016 | 148.6 | 134 | 30.1% |
2017 | 121.7 | 136 | 32.3% |
2018 | 169.2 | 147 | 42.5% |
2019 | 131.1 | 141 | 36.8% |
2020 | 145.4 | 149 | 44.5% |
2021 | 160.6 | 146 | 41.7% |
2022 | 205.2 | 170 | 65.8% |
2023 | 179.4 | 182 | 76.8% |
EPSの注意点
EPSは非常に有用な指標ではありますが、一時的な利益や非再現性の高い集積を含む場合、EPSは実体の健全性を歪めてしまう可能性があります。
また、利益の多い企業では、利益が利息負担によって大きく影響を受けます。
EPSだけで会社を評価するのは控えたほうが良いでしょう。
まとめ
投資判断を行う際は、EPS以外の指標や企業の業績の質、市場の状況など、さまざまな情報を総合的に判断することが必要です。
分析ツールの一つとしてEPSを使用し、企業を評価していきましょう!
初心者向けの本として後藤達也先生の本が参考になります。
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