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初心者投資家向け!投資用語「ドルコスト平均法」について

投資

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法は、価格変動する金融商品を一定期間ごとに一定金額ずつ購入していく投資手法のことです。

「米ドル/円を毎月1万円分ずつ、購入し続ける」といった形で購入を行います。

 毎月の購入金額が固定されているため、価格が上がると購入数量は少なく、価格が下がると購入数量は多くなります。

ドル/円投資金額購入数量平均購入価格
41$/100円10,000円100口100円
51$/110円10,000円90.9口104円
61$/90円10,000円111.1口99.3円
71$/120円10,000円83.3口103.8円

 このように購入のタイミングを分散させることによって「高い時は少なく、安い時は多く買う」ことになります。

それでは、次にドルコスト平均法のメリットを見ていきましょう。

ドルコスト平均法のメリット

どんな状態からでも始められる

株価や為替レートなどの金融商品の価格が上昇局面でも下降局面でも始められます。価格が下がっている時は同じ金額で多くの株式や通貨が購入でき、価格が上がっている時は少ない株式や通貨しか購入できません。このように、価格変動に関わらず一定額を継続して投資することで、平均取得単価を抑えることができるのがメリットです。

高値掴みのリスクを抑えられる

一括で投資するのではなく定期的に分割して投資するため、高値で購入してしまうリスクを抑えられます。例えば株式を一括で購入した場合、その時の株価が高値だった場合は損失を被る可能性がありますが、ドルコスト平均法では価格の高い時は少額の購入となるため、高値掴みのリスクを軽減できます。

価格変動に一喜一憂せず長期投資を続けやすい

価格変動に左右されずに一定額を継続して投資できるため、相場の上下動に惑わされることなく長期的に投資を続けられます。株価や為替レートが下落した時でも、その分多くの株式や通貨が購入できるというメリットがあるため、価格変動を気にせずに投資を続けられるのが特徴です。

売買のタイミングを細かく見極める必要がない

売買のタイミングを細かく見極める必要がありません。一定額を定期的に自動で購入できる仕組みなので、チャートを頻繁に確認する時間がない人でも取り組みやすいのがメリットです。相場の動向に左右されずに、長期投資を行えるのが大きなメリットになります。

ドルコスト平均法のデメリット

大きなリターンが出にくい

相場の上昇局面でも下降局面でも一定額を継続して投資するため、大きなリターンをでにくい投資手法になります。株価や為替レートが大幅に上昇した場合、一括で購入していれば大きな利益を得られる可能性がありますが、ドルコスト平均法では平均取得単価を抑えることに重点が置かれるため、大きな値上がり益を得るのは難しいのがデメリットです。

下落相場の出口戦略を間違えると損失が出る

株価や為替レートが長期的に下落し続けた場合、出口を間違えると大きな損失を被る可能性があります。例えば、株価が下落し続けている中で投資を続けていると、平均取得単価は下がりますが、最終的に株価が大幅に下落していた場合は大きな損失を被ってしまうリスクがあります。出口戦略を立てておくことが重要です。

手数料がかかる

定期的に少額ずつ購入するため、手数料がかさんでコストが負担になる可能性があります。

例えば、外貨預金の場合は為替手数料がかかりますし、株式の場合は売買手数料がかかります。

手数料が高い商品では、コストが利益を圧迫してしまうデメリットがあるので注意が必要です。

短期では成果が出にくい

長期的に投資を続けることで効果を発揮する手法ですが、積立の期間が短い場合は効果を得られない可能性があります。短期的な価格変動の影響を受けやすく、平均取得単価を十分に下げられない可能性があるため、長期的な視点を持って取り組むことが重要です。

まとめ

ドルコスト平均法は、投資のリスクを抑えるのに効果的な手法ですが、大きなリターンを狙うには向いていません。長期的な資産形成を目的とした場合に適しており、特に株価の上昇局面では有利になります。一方で、株価が長期的に下落を続ける場合は不利になる可能性もあります。

 投資を始める際は、自分の目的や期間に合わせて、一括投資とドルコスト平均法のメリット・デメリットを比較検討することが大切です。

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