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三井不動産の長期経営計画:「& INNOVATION 2030」を読んで

今回は三井不動産の長期経営計画「&INNOVATION2030」を読んだ感想をまとめていきます。

資料は下記のURLから確認できます。

& INNOVATION 2030(長期経営方針)|会社情報|三井不動産
三井不動産の長期経営方針である& INNOVATION 2030をご紹介します。

財務目標

私が財務目標を見て気になったポイントをまとめてみました。

自己資本利益率(ROE)

2030年までに10%以上を目指していくようです。(2023年3月期6.92%)

ROE10%以上は、優良企業と評価されます。

どう自己資本利益率を高めていくかに注目したいですね

ROEについて解説は下記の記事をチェック!

1株あたり利益(EPS)

2030年にかけての平均年間成長率を8%以上を目標としています。

EPS成長率
2023207.91+12.7%
2022184.44+37.1%
2021134.44-28.6%
2020188.35+9.9%
2019171.30

EPSの成長率を見ると、年8%以上の成長は達成できそうに感じます。

個人的には、もう少し高い成長率を設定してほしかったです。

EPSについて解説は下記の記事をチェック!

事業利益と純利益

【2026年目標】

事業利益:4,400億円以上(2023年3月期:3,054億円)

純利益:2,700億円以上(2023年3月期:1,969億円)

『3つの道』を柱として事業利益・純利益を伸ばしていくようです。

3つの道については後程解説します。

キャッシュフロー

基礎営業CFは1兆円を目指していくようです。

基礎営業CF : 営業活動によるCFから運転資金等の増減(販売用不動産増減を含む)を控除し、資産回収にかかる損益等を加算したキャッシュフローになります。

株主還元

総還元性向2024~2026年まで毎期50%以上
配当性向各期35%程度
自己株式の取得柔軟に自社株買いを行っていく方針

不動産事業になるので、個人的には配当も重要ですが投資に回して収益性をより高めてもらいたいところですね。

事業戦略「三本の道」

長期経営計画として、さまざまな分野で設計された三つの戦略を主にしていくようです。それでは、一つずつ確認していきましょう。

コア事業のさらなる成長

DX化させることによって、顧客中心の体験を強化し、市場の変動を受けにくいようにしていく。また、不動産の安定した賃貸収入と販売を通じて付加価値を増やしていく狙いがあるようです。

新たなアセットクラスへの展開

新しいアセットクラスに進出することによって、

ポートフォリオを広げ分散投資をしていくようです。

それではそれぞれの事業についてみていきましょう。

スポーツ・エンターテインメント事業

東京ドームとの協力を通じてイベント企画や運営を拡大させていく。

ラボおよびオフィス事業

開放的なイノベーションをサポートするための研究開発向け施設のレンタルスペースを増やしていく。

データセンター事業

デジタル変革の需要が高まる中で、データセンターの設置と運営を進めます。

新事業領域の探索、事業機会の獲得

産業全体に影響を与えるプラットフォームを提供を目指し、オープンイノベーションを促進し、ライフサイエンスや宇宙技術などの成長が期待される分野に重点を置いた投資を行っていくようです。

この投資がうまくいけば、リスク分散になりますし個人的には魅力的な事業だと感じています。

懸念点

市場の変動性、新市場の飽和、環境規制、国際市場の予測不可能性など、いくつかの課題を抱えています。

これらの課題に柔軟かつ迅速に対応することで、長期計画の成功を確実にする必要があるかなと。

スコア

  1. ROE:
    • 目標: 10%以上
    • スコア: 20点中18点
  2. EPS
    • 目標: 年平均+8%以上
    • スコア: 20点中16点
  3. 負債比率
    • 目標: 健全なレベルを維持
    • スコア: 20点中15点
  4. 配当利回り
    • 配当性向: 約35%
    • スコア: 20点中17点
  5. 資産回転率
    • スコア: 20点中14点

合計スコア

  • 総計: 80点中70点

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